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2022年度版の品目カテゴリーの市場予測レポートをBeroe社が発表、その他の市場予測情報源も-Beroe, IHS Markit他 (2022-01-31)

インフレと円安の影響を受けた価格高騰については「結局はそれこそが購買の仕事だろう」と言われそうな雰囲気が国内外でどうも漂っています。値下げを直接抑制できずとも、価格上昇の説明責任は果たせないと分が悪くなりそうです。一方で、うまく使えば参考になりうる情報も出てきています。

■Category Forecast 2022 (https://www.beroeinc.com/blog/category-forecast-2022/)
その1つが、品目カテゴリーの市場情報提供会社を得意とするBeroe社の品目カテゴリー予測レポート「Category Forecast 2022」です。無償公開分の品目限定はありますが、レポートの表示・ダウンロード可能になりました。Beroe社は市場情報などの欧米企業の利用が多い企業です。
レポートでは以下の品目カテゴリーの予測が掲載されています。

・ファシリティマネジメント(Facilities Management)
~市場トレンドと取り組みの変遷、需要と供給の予測、市場の方向性、地政学リスク

・マーケティングサービス
~プロモ品(市場の伸びと価格構成内訳、市場トレンド)、デジタルマーケ(市場見通し、主要トレンド)、展示陳列什器・備品(市場の伸びと調達地域、市場トレンド)、コンタクトセンター(市場の伸びと調達地域、市場トレンド)、広告クリエイティブ(市場概要、業界トレンド)、メディアバイイング(概要とトレンド)

・倉庫・低温物流
~倉庫(市場概要、主要市場トレンド、COVIDの影響)、コールドチェーン物流(市場概要、主要市場トレンドCOVIDの影響)

・プラスティック樹脂
~ポリプロピレン(地域別の市場概要と市場トレンド、論点) 、ポリエチレン(地域別の市場概要と市場トレンド、論点)

・電気・電子部品:リチウムイオン電池
~市場成長と用途、主要技術トレンド、サプライチェーンリスク、価格予測

・能動部品
~市場成長と用途、需要見通し、市場トレンドと影響、価格・納期予測

必ずしも日本市場にピッタリにならない場合もありますが、考え方のスキームをなぞると、掲載外
品目でも有効/転用活用できる場合が多くあります。

■原油動向など(https://www.beroeinc.com/blog/crude-oil-touches-7-year-high-owing-to-tight-supply-and-higher-demand/)
さらにBeroe社のブログには「原油が供給タイトと需要高から7年間の最高値に(Crude Oil Touches 7-year high owing to tight supply and higher demand)(2022年1月23日)」など参考になる記事がときどき掲載されます。時々覗いてみても良いかと思います。

■リチウムイオン電池の別情報(https://ihsmarkit.com/research-analysis/multiple-factors-increase-lithium-ion-battery-prices.html)
また価格動向の情報提供大手のIHS Markitでも、例えば「複数の要因でリチウムイオン電池の価格下落に歯止めがかかり、蓄電システムの価格上昇は2022年から2023年にかけて続くと予想(Multiple factors halt the downward trajectory of Li-ion battery costs, with higher prices for energy storage systems set to continue throughout 2022 and 2023)といった記事が無料で見つかることがあります。こちらも時々覗いてもよいかと思われます。