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トヨタ、直取先サプライヤーに今年度のCO2排出量3%削減を要請、サプライチェーン全体の排出量見える化・削減にも取り組み-日本経済新聞他(2021-06-15)

6月初めに、トヨタが全世界の主要1次サプライヤーに対して、今年度3%程度のCO2排出量削減を要請したことが国内外で報じられました。また、サプライチェーン全体での排出量の見える化を今夏を目処に調査すると報じられています。企業全体のみならず、主要80品目別に排出量を見える化するとのこと。これまでも1次サプライヤーとは排出量を共有化し、削減目標設定を行ってきましたが、2021年は1%増の3%削減を養成するとともに、2次取引先以降のサプライチェーン全体の排出量削減にもともに対応することになります。

トヨタは6月1日に窓口社内組織「カーボンニュートラル先行開発センター」を設置するとともに、排出量の計算や調査のノウハウ、関連ソフトを主要1次サプライヤーと共有し、2次以降へ1次サプライヤーの取り組み推進を支援していくとのこと。

裾野が広いトヨタがこのように取り組みを積極化することで、クリーンエネルギー化、工法改善、エネ消費ムダ削減などの取り組みの普及に大きく影響を及ぼすことが期待されています。

なお、CO2排出量削減の達成状況は取引条件にしないと、現時点では明言しています。

また同様な取り組みは他社でも発表されており、ホンダも主要部品会社に排出削減目標を今秋までに示すと伝えたとのこと。一方で、電機業界では、ソニーがサプライヤーに削減目標を設定・実行することを求めたことが報じられました。またリコーの購買部門が自社分について、評価基準項目を定義し、サプライヤー選定を行ったことが、基準項目一覧とともに報じられました。

参考)
中小の“脱炭素化”促すトヨタの本気度。サプライヤーにCO2削減要請-ニュースイッチ(日刊工業新聞)(2021年6月4日)
https://newswitch.jp/p/27500
【音声解説】: https://newswitch.jp/p/27621

トヨタ、サプライヤーにCO2削減要請 今年3%-日刊工業新聞 (2021年6月3日)
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00600658

トヨタ、部品会社に21年排出3%減要請 供給網で脱炭素-日本経済新聞(2021年6月2日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD01CDL0R00C21A6000000/

Toyota tells suppliers to cut CO2 by 3%-CIPS(Supply Management)
https://www.cips.org/supply-management/news/2021/june/toyota-tells-suppliers-to-cut-co2-by-3/

Toyota asks parts suppliers to reduce carbon emissions-Reuter (2021年6月2日)
https://www.reuters.com/business/sustainable-business/toyota-demand-parts-suppliers-reduce-carbon-emissions-nikkei-2021-06-02

主要企業4割、脱炭素目標 ソニーは調達先にも要請-日本経済新聞(2021年5月24日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC28CJE0Y1A420C2000000/

リコーがRE100へ目標引き上げ 再エネ調達の独自基準を示す-日経ESG(
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00005/052100080/