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危機の中にテクノロジーの芽が育つ:供給網可視化ツール、衛星追跡、企業横断データ連携、データ分析などーTech Crunch (2020-04-15)

リンク記事の日本語版は以下(日本語版リンクが表示されず、代替で英語記事リンクを下に表示。
https://jp.techcrunch.com/2020/04/10/2020-04-09-free-tool-helps-manufacturers-map-where-covid-19-impacts-supply-chain/
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閣議決定された政府のサプライチェーン強靭化補正予算に、以下の内容が盛り込まれていることは、昨日書きました。
1).サプライチェーンの状況を迅速に把握するため、①超⼩型衛星搭載⽤の⾚外線センサを開発するとともに、②様々な衛星データを⽤いた解析アル ゴリズムの開発・実証
2).品目限定にせよ、政府主導の企業横断の在庫のリアルタイム把握を可能にするデジタルネットワーク構築

項目1)はいったいどんな仕組みになるのかワクワクするものですし、項目2)も企業横断での在庫共有は、強大な購買力のある一部企業以外はできたいなかったものゆえに、政府主導で風穴が空けば面白いと思えます。

そして4月10日にTech Crunchが報じたのが「新型コロナがサプライチェーンに影響を与えている場所を可視化する無料ツール」との記事。各企業が保有する部品表(BOM)型の階層がついた購入部品データ(調達先サプライヤー情報を含む)をアップロードすると、Assent Compliance社保有のサプライヤーデータ50万社分と関連付けて、供給経路を地図上に明示するサービスを無料提供するとのこと。

もちろん、購入部材の部品表データは機密情報であり、安易に第三者に提供してよいかに慎重を期す必要がありますが、面白い技術が出てきました。(なお、危機発生時に機密への配慮意識が薄れたゆえの事故は、日本でも東日本大震災の際にも起こっていたので注意)。

また新コロナ禍に直接関係はしませんが、戦略コンサルティング会社マッキンゼー社が、2020年2月にドイツのOrpheus社を買収し、支出分析サービス「Spend Intelligence by McKinsey」を開始する発表がありました。データ活用ベースの購買コンサルティングへの戦略コンサルティング会社の本格進出のようです(Kearneyは少し影が薄れていたような気がしましたが)。

「Zoomを使ってみたらなかなか便利だった」などにみれるように、「アフター・コロナ」の世界では色々な新技術の登場となるかもしれません。

参考)
「中国一元調達からの離脱」 トレンドが世界的に加速、経産省強靭化予算2,400億円が閣議決定(内容面白いです)ーブルームバーグ他-It's購買系 (2020年4月14日)
https://www.facebook.com/Fitscobuy/posts/3136532273044662

COVID-19 Supply Chain Impact MapーAssent Compliance社
https://www.assentcompliance.com/product/platform/covid-19-impact-map/

Why we acquired a company that specializes in spend analyticsーMckinsey (2020年3月17日)
https://www.mckinsey.com/about-us/new-at-mckinsey-blog/why-we-acquired-a-company-that-specializes-in-spend-analytics

A new approach to digital procurement—Spend Intelligence by McKinsey ーMckinsey (2020年2月6日)
https://www.mckinsey.com/business-functions/operations/our-insights/operations-blog/a-new-approach-to-digital-procurement-spend-intelligence-by-mckinsey