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ケイレツにCASEの波、曙ブレーキ、事業再生ADR、完成車と結束に緩み-日本経済新聞 (2019-01-31)

1月31日の日本経済新聞は、曙ブレーキの事業再生ADR申請に絡めて、サプライヤーとの関係性に関する問題指摘をしています。CASE新技術に関係が薄い、ガソリン車部品サプライヤーの重要度が低下するとともに、新技術の開発原資を捻出するためにも、完成車メーカーはより厳しいコスト削減を迫るとともに、財務・技術支援が薄くなっているのではないかのことです。

トヨタ協力会「協豊会」会長を2度務めている曙ブレーキに対して、トヨタの即座の資金援助の申し出もなく、協豊会の会員企業からの、国内の完成車メーカーからの「経営指導や技術支援などを受ける機会はめっきり減った」といったコメントも掲載されています。

それゆえ、日本経済新聞は「曙ブレーキ以外でも、既存のサプライヤーと完成車メーカーとのすきま風は最近目立っている」「日本車を長く支えてきた既存のサプライチェーン(供給網)がきしみ始めている。」と書いています。

技術面などの状況変化によるサプライヤーの変更は、購買部門でも致し方ない場合も多いと思われますが。先日の日産のサプライヤーミーティングに対する記事なども含めて、世論の目が少し厳しくなってきている気もします。

参考)
As carmakers go all in for tech, Akebono and suppliers left behind -Nikkei Asian Business
https://asia.nikkei.com/Business/Business-Trends/As-carmakers-go-all-in-for-tech-Akebono-and-suppliers-left-behind

「どこか人ごと」部品メーカーが日産幹部に感じた違和感-ニュースイッチ(日刊工業新聞) (2019年1月14日)
https://www.facebook.com/itscobuy/posts/2245256675505564