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武田薬品工業、グラクソスミスクライン、テバの製薬大手が、サプライヤーのCSR情報共有プラットフォームを構築-HM&L他 (2019-01-15)

CSR情報収集・リスク評価を事業とするEcoVadis社の仕組みを使い、大手製薬3社(武田薬品工業、グラクソスミスクライン、テバ)が、「レスポンシブル・ヘルス・イニチアチブ(Responsible Health Initiative:RHI)」という名称で、薬品業界でのCSRに関するサプライヤー情報共有基盤を構築したことが報じられています。

運営元となるEcoVadis社のサイトでは、レスポンシブル・ヘルス・イニチアチブの狙いを以下のように説明しています。
・CSR評価の整合規格
・パフォーマンスを共有し、モニタリングするための共通のプラットフォーム
・エンゲージメントや改善計画を推進する共有ツール
・認知度の向上、報告の容易化、ベンチマークの設定

これまでも、各企業でCSR評価基準を個別定義することは、買い手企業とサプライヤーの双方に非効率を生じさせていました。一方で。各任意団体が独自に定めた評価規格に基づく情報収集基盤が複数立ち上がっていましたが、団体ごとに評価規格に差があるといった問題もありました。

今回のように業界大手が連携し、業界標準の評価基準が制定されていくとしたら、便利にななります。このような業界の集まり(セクター・イニシアチブ)としては、一般消費財(CPG)のAIM-Progress、鉄道業界のRailsponsible、化粧品のResponsible Beauty、テレコム業界のJoint Audit Co-Operation(JAC)、化学業界のTogether for Sustainability(TSR)などが立ち上がっています。

参考)
Responsible Health Initiative - EcoVadis(日本語)
https://support.ecovadis.com/hc/ja/articles/360004211231-Responsible-Health-Initiative

GlaxoSmithKline, Teva, Takeda Investing in Global Sustainability Performance with the Responsible Health Initiative-Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20190108005118/en/GlaxoSmithKline-Teva-Takeda-Investing-Global-Sustainability-Performance