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ISMとATカーニーの特別レポートが購買のコスト削減努力を水に流すような「インフレ時代」の到来を予言-PR Newswire (2018-11-12)

同一路線で長年継続してきた購買戦略を見直すことを迫るようなインフレ時代の聴講が出ていると警告する、ISMとATカーニーの共著の特別レポート「高インフレ:サプライマネジメントの未知海域(HIGH INFLATION: Uncharted Waters for Supply Management)」が発表されました。ISM景況指数、失業率、原材料(コモディティ)価格上昇、価格変動幅、貿易戦争・追加関税、地政学的不安、物流ボトルネックなどが、インフレの兆候を示しているとしています(2桁インフレが発生するならば、40年ぶりになるとしています)。

そしてインフレが発生すれば、購買力の低下、PLに反映できるコスト削減の困難(コスト抑制交渉はできても、実際には価格が上がる)などの、購買部門の困難さが増すことを指摘しています。

また80%の回答企業は、自社のサプライヤーの価格上昇抑止力は平均よりも低い(すぐに値上げ要請してくる)と思っています。

一方で対策としては、以下を考えていると回答しています。
=社内向け対応策(Internal collaboration)=
・社内への実情のコミュニケーションを密に行う(53%)
・財務部門を巻き込んで、財務対策を含めて効果的な交渉を行う(62%)

=社外向け対応策(External collaboration)=
・限定的なサプライヤーと強固な関係を構築し、協力してコスト抑制策を考える(67%)
・在庫管理を改善する(52%)
・しかし67%は最良の対策は、サプライヤーとの強固な関係構築と回答してきています
・また52%は在庫管理を改善するとしています

これに対して、レポートでは以下の5つの対策を、企業戦略などを勘案しつつ、適切に実施することを勧めています。
・拒絶(Block) : 値上げ要請を認めない
・リスク移転(Transfer): サプライヤーに値上げを被ってもらい、値上げ時期をできるだけ遅らせる
・ヘッジ(Hedge):原材料価格のヘッジオプションを用いて防衛する
・価格転嫁(Deflect.): 製品の販売価格に転嫁する
・業務見直し(Operate):値上げ前からの早期確保による在庫水準の積み増し、内製化

なお、調査は4月5日~5月18日に行われ、そこで得た304件の有効回答に基づいているとのことです。

参考)
High Inflation: Uncharted Waters for Supply Management - A.T. Kearney
https://www.atkearney.com/procurement/article?/a/high-inflation-uncharted-waters-for-supply-management

HIGH INFLATION: Uncharted Waters for Supply Management-ISM
http://instituteforsupplymanagement-620652.hs-sites.com/inflation_whitepaper