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中国環境規制が引き金、原料の生産停止、世界規模で「赤色」不足のなぜ?-日刊工業新聞(ニュースイッチ) (2018-10-14)

10月8日の日刊工業新聞で、中国環境規制強化が原因となり、染料原料メーカーが次々と生産を停止したため、自動車用テールランプに使われる赤色染料不足が長期化していることが報じられました。その結果、染料世界大手の独ランクセスが6月から赤色など一部製品のフォースマジュール(不可抗力による供給制限)していることが報じられています。

中国の環境環境査察は工業団地に入居する1社の違反で、団地全体が“連帯責任”で操業停止を命じられるとのこと。従って、自社取引サプライヤーをチェックしても、操業停止が発生するリスクを指摘しています。

そしてこの根本的な原因として、欧州や日本で採算の合わない材料生産が中国へ次々移転した結果、中国に生産が一極集中している脆弱性をあげています。

さらに今後の見通しとしては、11月上旬の上海で「中国国際輸入博覧会」の開催に合わせ、前後には上海周辺に工場の操業規制がかかる可能性も指摘されています。