任天堂は2年間紛争鉱物の改善がない、やる気があるのかとの問題提起報道-Games Industry (2018年8月9日)

任天堂は2年間紛争鉱物の改善がない、やる気があるのかとの問題提起報道-Games Industry (2018-08-09)
任天堂に対して、紛争鉱物の対応に進展が見られないとして、問題視する報道が発生しています。記事の概要は以下。・先月がＳＥＣへの紛争鉱物報告提出期限であり、各社から提出があった。・任天堂にはＳＥＣ提出は行っていないが、企業のＣＳＲレポートで紛争鉱物に対する対応が開示された。・しかし、調達ルート上にありながら、紛争鉱物フリーが確認された採掘業者・製錬所の比率は、今回の2017年度分は76%でほとんど改善されていない。・2014年は47%、2015年は72%、2016年度は74%と推移してきた。2015年からほとんど進展がない。・任天堂は、これ以上改善に取り組むつもりがないのではないか。任天堂は、2012年ごろに紛争鉱物対策が全くできていない企業と指弾された経緯があり、注目を集めていました。それに対し、2015年度報告では改善が見られていると評価されていました。しかし今回は、進展が見られないと批判されるに至ったという経緯です。アップルのように既に100%紛争鉱物フリーを発表している企業があり、各企業の動向をモニターしている報道サイトやＮＧＯも、現在は多く存在しています。特に過去に注目を集めた企業は、紛争鉱物報告を継続提出する場合には、その内容にも留意しないと、かえって批判を呼び、ブランドを毀損しかねないリスクがあると思われます。参考) Nintendo Under Fire For Not Improving Supply Lines And Sourcing Minerals From Conflict Zones-Nintendo Life http://www.nintendolife.com/news/2018/08/nintendo_under_fire_for_not_improving_supply_lines_and_sourcing_minerals_from_conflict_zones Which game companies could be using slave labor?-Games Industry(2018年6月27日) https://www.gamesindustry.biz/articles/2018-06-19-apple-worlds-company-conflict-minerals Nintendo faces questions over 'conflict mineral' policy - Washington Post(2013年6月19日) https://www.washingtonpost.com/business/technology/nintendo-faces-questions-over-conflict-mineral-policy/2013/06/19/3f841654-d8e2-11e2-a016-92547bf094cc_story.html?noredirect=on&utm_term=.d19299f68257 Nintendo is ‘worst’ company on conflict minerals-Mongabay(2012年8月12日) https://news.mongabay.com/2012/08/nintendo-is-worst-company-on-conflict-minerals/