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英国では半分以上の企業が購買人材確保に四苦八苦している-CIPS(Supply Management) (2018-05-13)

4月26日のCIPS(Supply Management)は、提携している人材コンサルティング会社 Hays社との年次共同調査"2018 CIPS/Hays Procurement Salary Guide and Insights"の内容の一部として、求める購買人材が確保できなくなっている英国の状況を取り上げています。

なお、購買人財確保については、例えばArdent Partnersの"CPO RISING 2018: THE AGE OF INTELLIGENCE"でも第2位(41%)の障害に挙げられるなど、様々なレポートで注目が集まっています。

概要は以下。
・過去12ヶ月の間に、購買人材の採用に苦労したのは56%(昨年よりも51%増)。
 ほとんどの業界で購買人材不足が継続している。
・採用の障害は2つ-担当品目/業界の知識不足と、部門予算制約で47%ずつ。
 他に要求給与が高すぎ(40%)、業務技能スキルの不足(32%)、組織に合わない(27%)。
・転職者がより慎重になっており、実質的な人材プールが縮小している。

・民間部門の82%を筆頭に、コミュニケーションといったよりソフトなスキルが要求されている。

・転職者が転職時に重視する要素は、給与水準(74%)、勤務地(71%)、業務内容(65%)、キャリア形成機会(62%)。

なお上記以外にも、このレポートの要点としては以下が挙げられています。
・約3500人の雇用者(企業)と購買スタッフの回答から内容を構成した。
・購買専門職の給与の上昇は継続する。伸び率が英国平均を越えることも多い。
・雇用者(企業)は、適正な購買人材の採用に奮闘し続ける。
・担当品目/業界に関する十分な知識を有する人の確保が大きな課題であり続ける。
・来年も購買職の採用を予定しているのは6割。
・一方で、3分の1の購買スタッフは来年の転職を予定している。

参考)
CIPS/Hays Procurement Salary Guide and Insights 2018
https://www.hays.co.uk/cips-salary-guide/index.htm