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PSA傘下のオペル、既存購買契約を全て白紙化、内容改訂交渉に突入-新華社通信 (2018-04-20)

4月17日に新華社通信が報じたところによると、自動車メーカーのオペルは、コスト削減を意図して、現在締結している購買契約を全て白紙化(キャンセル)し、新たな契約を結び直すという、ドラスティックな決定を行ったとのことです。

記事の概要は以下。

・対象となる契約は欧州分の1600本(うち、385本はドイツ国内分)。
 2020年初めには内容改訂できるように、すぐに条件交渉にはいるとのことです。

・一方で、取引先として"切る"のは12社のみとも強調しています。

・赤字のオペルは、3月にGMからPSAへの譲渡されました。
 その際、PSA側は従業員のリストラなしに2020年までに黒字化を約しました。
 しかし合併時の昇給条件の反故化など、労使間のいざこざが生じていたうえに、工場縮小/人員削減を計画中との報道が昨日流れ、騒然としています。
 また、同時にディーラーとの契約見直しの話も出ています。

このような状況下で、サプライヤー側への対策が打たれました。

ただし、社内で全面的な購買契約の見直し方針を掲げた事例は、日本企業を何件も含めてありますが、対外的に宣言する姿勢は珍しく思えます。

フォルクスワーゲンで過去の問題サプライヤーに対する突然の契約打ち切り(別途取り上げ)など、縮小する欧州自動車市場に対峙するドイツ自動車業界で、サプライヤーに対する姿勢変化(強硬化)が見られます。

参考)
German carmaker Opel withholds agreed pay rises: Report-Xinhua(新華社)
http://www.xinhuanet.com/english/2018-03/28/c_137072299.htm

PSAがGMからオペルなど欧州事業を買収、2020年に黒字化達成へ-Monoist
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1703/07/news045.html

※新華社通信は、英文の平明さも含めて、なかなかの情報ソースになる場合があります。