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1日以内で業務完結~購買業務状況(KPI)値がどうなっているかを調査したレポートを発表-Coupa (2018-01-30)

大手購買ソリューションベンダーであるCoupa社が、そのユーザーの成績優秀企業の購買業務状況を12の主要指標で分析したレポート「2018 BENCHMARK REPORT:2 WAYS TO MEASURE BUSINESS SPEND MANAGEMENT SUCCESS」が1月下旬に発行されました。

Coupa製品ユーザーの平均値ということで、若干宣伝要素が含まれているとかんがえられる内容ですが、12個の主要指標の状況は、以下のようになっています。

業務プロセスが1日で完結することや、カタログ発注金額比率が半分以上あるなど、興味深く読めました。また、購買KPIの種類をどう定義するかの参考になると思います。

■業務プロセスの効率性(PROCESS EFFICIENCY)
1. 購入要求から発注までの期間: 11.6 時間
2. 請求書到着から承認完了までの期間: 22.1 時間
3. 経費精算書が承認されるまでの期間: 27.9 時間

■電子プロセス化(DIGITIZATION)
4. 発注所-納品書-請求書を即座に合致できる比率: 発注の95%
5. 発注の電子化比率: 98.9%
6. 請求書の電子化比率: 83.8%
7. カタログ発注金額比率: 53.7%
8. 手作業精査が必要になる経費精算書比率: 3.5%

■コンプライアンス(COMPLIANCE)
9. 支出の事前承認実施率: 97.6%
10. 購買ルール遵守率: 97.8%

■節減効果(SAVINGS)
11. 事前契約をしてある支出金額: 72.1%
12. 節減実績: 9%

その上で、以下の3点を述べています。

・KPIはどれもトップ集団の平均値である。なお、トップ集団の企業名は匿名。
・トップ集団は、プロセス効率、電子プロセス化、コンプライアンス、節減効果のいずれでも高成績の傾向があり、特にプロセスの電子化の進展傾向が顕著。
・レポート本文には、支出管理の進め方段階論や共通的なコンプライアンス要件なども記している。