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日本流 車ピラミッドの限界 ケイレツ解体、AIが招く-日本経済新聞 (2018-01-25)

1月22日の日本経済新聞朝刊の「経営の視点」で、サプライヤーは自動車メーカーに従う運命共同体というケイレツ関係が静かに壊れ始めているとする、シリコンバレー在住記者の記事が掲載されました。

概要は以下。

・自動車メーカーに無くてはならない取引先になった、ハッキング対策システムのアーガス・サイバー・セキュリティー(イスラエル)の幹部は、「すべての自動車メーカーがお客。値下げを求められれば断るだけ」と強気の態度を示している。

・アイガー・サイバー・セキュリティー社以外にも、画像認識システムのモービルアイ、半導体の米エヌビディアなど、自動運転、AI化で、代替が聞かないソフトウェアベンダーが発生している。

・これらの企業は、「データ時代のプラットフォーマー(基盤提供者)。特定のメーカーとの取引に絞ることはない」との立場でいる。サプライヤーは自動車メーカーに従うものという意識は通じない。

・中国政府の後ろ盾の元にバイドゥ(百度)は自動運転での連携に多くの企業に呼びかけ、自動運転開発を中国で行うにはバイドゥと組むしかない状況になっている。

・海外企業には日本企業は参入障壁が高いとの意識もある。、家族主義が排他主義になるようなケイレツ関係でない、対等で緩やかな企業連合を考えることが必要かもしれない。