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東電、「カイゼン」拡大 コスト構造にメス 取引先と原価低減-日刊工業新聞 (2017-12-13)

12月13日の日刊工業新聞では、東京電力でのコスト低減効果の続報が掲載されています。
東京電力の調達改革は、5月末で外部有識者による調達委員会が主導した第1ステ-ジの成果を発表するとともに、昨年11月には2022年度までの特別事業計画で年間年間6000億円のコスト削減計画を発表していました。

その成果の一部の報道に思えます。
東電の調達改革の実施事例は、これまでの他の企業での参考事例になってきた経緯があり、今回の内容も同様にも使えるものと思われます。

取り上げられている実施施策の概要は以下。

・東電の調達改革はこれまで競争入札の拡大を中心に発注単価を下げてきた。競争入札率は16年度には67%に高まり、削減実績も目標の4倍に達した。
・さらに2018年からは、機器のコスト構造分析や工事工程の見直しなどの取引先と共同で取り組む原価低減に本格的に乗り出す。

・部品メーカーのコスト削減を支援し、互いに収益性を高める、トヨタのカイゼン方式の取り組みを拡大する。
・コスト構造にメスを入れ、発注設備や工事工程のコストを分解し、材料費や間接費などのコスト構造を分析する。
・これからは「原価改善で取引先とメリットを互いに享受し、深掘りにつなげる」方針。

参考)
東電、“ぬるま湯”体質脱却へ道筋 調達コスト低減に成果-日刊工業新聞(2017年5月26日)
https://www.facebook.com/itscobuy/posts/1529277537103485

東京電力がコスト削減を拡大、年間6000億円を新たな目標に-ITmedia他 (2016年11年29日)
https://www.facebook.com/itscobuy/posts/1336171009747473