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環境汚染を止めるため地元住民が封鎖したサプライヤー工場から、ユニクロが調達先を変更-ロイター (2017-07-24)

7月21日にロイターが報じたところによると、ベトナムの縫製サプライヤー工場が環境汚染で住民に封鎖されて、操業を停止しており、ユニクロをはじめとするグローバルファッションメーカーの商品供給に影響が出ているとのことです。

問題が発生しているのは、ハノイ近郊の香港のPacific Textiles社とCrystal Group社の合弁のハイ・ドン(Hai Duong)工場とのこと。なおベトナムでの環境汚染については、昨年の台湾企業の製鉄所(ベトナム中部)からの有毒物質流出が大きな問題となっています。

工場は2015年に操業を開始しましたが、昨年から住民が工場排水の悪臭に気づき、12月には規制値を越えた汚染排水が流出していることで、ハイ・ドン規制当局から罰金を課せられました。それにもかかわらず、汚染排水の排出が続いる(工場側は12月24日の1回だけと主張)として、住民が工場封鎖に踏み切ったとのことです。

それに対して、ユニクロは、このサプライヤー工場の対応策を確認したうえで、倫理・持続可能調達方針に基づいて、別サプライヤーに切り替えたと表明。ただし、その他のグローバルブランドとの関係は不明確のままの様子です。

低コストを求めて、ベトナムへの調達サプライヤー切替が発生していますが、環境問題などへの留意が必要になっていると思われます。