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CxOの半分以上が自社の購買部門のやり方(運営モデル)に不満足-Ayming社レポート (2017-07-13)

英国のコンサルティング会社 Ayming社が、世界中の企業のCxO200名(売上規模2.5億~50億ポンド超)を対象に調査したレポート「Procurement 2020」を発表し、その中でCxOの半数以上が自社の購買のやり方が十分な成果をあげていない(not effectiveを考えている)との調査結果を提示しています。

Ayming社のレポートでは、購買部門の効果の差は、情報システムや人材といった個別要素ではなく、運営モデル(Operating Model)によると考え、運営モデルの巧拙をCxOに問うています。その結果、51%のCxOが自社の購買業務運営モデルは効果的ではないと回答したとのことです。

ただしこの比率は業界ごとに差があり、小売業と製造業では61%が効果的と考えている一方、金融業や情報産業では比率が低比率になっています。

従来の後方業務部門の位置づけから、特にリーマンショック以降、付加価値部門の志向が説かれ、その方向に向けた改革を行う傾向にありましたが、この結果は購買部門にとって大きな課題であると考えられています。

ただし回答者の約6割は購買部門が近年相応の成果はあげたとし、64%は購買運営モデルの再編は事業に価値をもたらすと考えています(実際に購買運営モデルの再編を最近実施済み、もしくは実施計画ありが48%)。

であるから、購買部門はさらにやり方を変えていくことが課題となるとしています。

それ以外にも、CEOとCPOの改革の視点の差異、情報技術戦略の有無、今後のCPOに期待されることなど、11ページですが、興味深いレポートになっているように思えます。

参考)
Procurement 2020 Report-Ayming
http://opinions.ayming.co.uk/procurement-2020-report/

51% of executives don't think procurement is effective-Supply Management(CIPS)
https://www.cips.org/en/supply-management/news/2017/june/51-of-executives-dont-think-procurement-is-effective/