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ナイフで銃に対抗するに等しい-米納入業者と購買担当者の力関係-ブルームバーグ (2017-06-22)

現在の米国の納入業者と購買担当者の力関係は、ナイフで銃に立ち向かう(It's like bringing a knife to a gunfight)ようなものだ、とのマッキンゼーのコンサルタントの言葉とともに、米国の状況を示す記事がブルームバーグで配信されています。

この記事によると

・ISMの半年ごとの購買担当者調査(対象700人)では、値上げ交渉力を失った企業が6ヶ月前よりも増えている。

・各企業も価格値上げは困難として、コスト削減、特に購入コスト削減(Procurement)に動いている状況にある。

・この状況を、マッキンゼーのコンサルタントのウォルター・ベーカー氏は、以下のように見る。
「洗練されたツールや市場の勢力図についての詳細な知識を持つ買い手側は、値上げ受け入れを拒むことも辞さない一方、納入業者は値上げを望みながらも顧客を失うのが死ぬほど怖い。小刀で銃に立ち向かうにも等しい。」

「納入業者に値下げしてもらわなければならないと心配する企業は見当たらないが、その反対に値上げしたい側の企業が気をもんでいるのが実情だ」

ここから記事は、イエレンSEC議長のインフレによる景気向上策の是非と、購買業務自体からは離れた論議へと入ってきますが、本当にこの(まるでデフレの日本の)ような状況が感じられているのでしょうか?