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違武田薬品工業、購買業務を主とするグローバル経費削減イニシアチブの更なる推進を表明-化学工業日報他 (2017-05-15)

武田薬品工業は、5月10日の決算発表資料「収益力向上の成長戦略」で2016年度実績と今後の計画を提示しました。その中で、昨年より開始した「Global Opex Initiative(グローバル経費削減イニシアチブ)開始に伴うコスト削減」をさらに進めて行くことを表明しました。

このイニシアチブは、2013年度からの業務効率化プロジェクトで掲げたコスト削減目標を前倒しで達成した後の昨年12月に承認・開始されたものです。

イニシアチブでは、以下の4つのワークストリームが立ち上げられます。
-payLess:プロキュアメント(購買価格低減)による経費削減
-Buy Less:消費量の削減
ーWork Better:組織の最適化(一般管理部門)
ーCulture:コスト管理意識を組織のDNAに植え付け

PAY LESS:プロキユアメシト(購買価格低減)活動は既にスタートしています。
・世界レベルのプロキュアメント(購買)組織を設置
・導入システムはさらなる改善が必要
・新たなプロキュアメントポリシー(購買方針)を全社に展開
 -優先サプライヤーを拡大
 -競争入札の義務化
 -注文書発行の徹底
・対象コスト約9,000億円の力パー率を40%から80%まで拡大
• 2016年度にすでに大きな削減を実現
 ー2013~2015年度の年間平均削減額は146億円
 -2016年度の年間削減額は285億円に拡大
 -中期目標は350億円以上(一部、消費量削減プログラムと重複)

BUY LESS:消費量の削減
・ゼロペースから消費に対する規律を導入:約1,850億円が対象
 -製薬業界における同様のプログラム事例では15~25%のコスト削減を実現
・コストの可視化とターゲV卜設定フェースは終了間近
 -11のコストパッケージは、旅費、コンサルテイング、設備、社内イベン卜、情報システム/ITなど
 -各パッケージのスポンサーはすべてタケダ・エグゼクティブ・チームメンバー
 -ボトムアップで対象を特定済み、すべての削減目標は2017年6月までに設定予定
・全社展開を2017年に開始
 -効果が高く、複雑さが少ない取組みにフォーカス
 -経費の優先順位付けを徹底
・企業文化の変革により、長期的なコスト削減力を実現

なお、このイニシアティブは、アクセンチュアの支援を得て行われることも、資料に明記されています。

上記の決算説明会プレゼンテーション資料のURLは以下:
http://www.takeda.co.jp/investor-information/files/qr2016_q4_p01_jp.pdf