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サプライチェーン事故は減少も、頻発企業は増加、取り組みに油断も..とレポートが記す-Supply Management(CIPS) (2016-12-13)

Business Continuity Instituteが発表した2016年版のサプライチェーン・レジリエンスレポートの内容を英CIPSのSupply ManagemtのNewsが紹介しています。

そのサマリーは以下:

・サプライチェーン断絶を経験した企業は、前年の74%から70%へと減少した。しかし11回以上の断絶という、断絶多発企業は、全体の7%から22%へと増加。

・保険で損失をカバーできたのは43%でありそれ以外は自社で損失を被っている。

・断絶件数が増えているのは、サプライチェーン可視化が減少していることにも起因している。十分なサプライチェーン可視化を行えているのは、前年の72%に対し、今年は回答者の66%でしかなかった。

・直取引先(Tier 1)サプライヤーで断絶が発生したのは昨年の50%に対して41%と減少したが、その断絶原因を分析しているのは20%程度に過ぎない。

・原因で最も大きな比率を占めたのは情報通信障害で、次点はスキル不足(前年の6位から上昇)、それ以外にもアウトソーシング先の失敗、物流ネットワーク途絶、サイバーアタック/データ漏えいなどがあげられた。

・サプライチェーンの強靭性のコミットメントをトップマネジメントに挙げたのは、前年の33%から27%に減少。サプライチェーンBCP計画を用意しているのは73%。