Blog"   調達購買関連 最新トピックス
パナソニックとサムソン、サプライヤーによる移民労働者への不適正労働の調査をマレーシアで開始-The Guardian (2016-11-30)

11月21日に英Guardian紙が報じたところによると、パナソニックとサムソンの電機大手2社が、ネパール人移民労働者をマレーシアで不当な労働に就かせたとして告発され、現在両者で実態調査に入ったとのことです。

ネパール人の移民労働者達の訴えやガーディアン紙の調査結果の主なものは以下。

・パスポートを没収され、契約完了前帰国には3ヶ月または4ヶ月の基本給相当の賠償金を要求されている
・労働供給業者の採用費用の1000ポンド相当を支払うために、ろくに休みもなく14時間労働を強制されている
・その結果、同意した仕事に就いていないし、同意した賃金ももらっていない。生産量が減ると、最低賃金以下に支払賃金が減額される
・パナソニック向けの労働者の宿泊施設は、小さな部屋に14人が詰め込まれている

なお、ネパール人労働者のほとんどは、労働供給業者と下請業者に雇用されている者であり、パナソニックもサムソンも、EICCの Code of Conductに準拠して上記ようなの扱いは禁じているため、訴えに応じて調査に入ったとのこと。