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GMは熊本地震にどう対応したのか-Forbes (2016-08-23)

熊本地震でのトヨタの生産への影響は大きな話題になりましたが、ではGMがどのように対処したかについて、7月27日のForbesに掲載されています。

これによると、
・GMのサプライヤー(Tier-1とTier-2)の7割が熊本地震の影響を受けた
・GM自身も北米4工場で2週間の生産停止が発生した
・しかし、東日本大震災での教訓が被害の最小化に役だった
・経験に基いて以下のような施策を実施した
 -地震発生から数時間後にデトロイト本社にWar Room(緊急指令室)を立ち上げた
 -24時間以内に、影響範囲と規模の見極めをつけた
 -稼ぎ頭のピックアップとSUVの生産に、確保できた部品を優先的に振り分けた
 -密接な日頃のサプライヤーとのコミュニケーションが迅速な対応に役立った
 -さらにGMでは、サプライチェーン責任者が毎週水曜朝5:30から電話会議を持つことで社内コミュニケーションも改善している
 -GM幹部は「このような経験を経ることで、さらなる改善が進む」と語っている

関連記事:How GM contained quake's ripple effect-Automotive News
http://www.autonews.com/article/20160620/OEM01/306209955/

自然災害によるサプライチェーン断絶に対して採るべき対策は浸透が進み、これからは各社でその磨きをかけ、進化させる段階に入ってきているような気がします。