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  英国企業の4割以上が談合が悪いとは思っていません、と英政府のお役人がきっぱり (2016年1月19日)

「購買担当者は談合入札との戦いに用心深くなろう(Procurement professionals must be vigilant to combat bid-rigging)」という記事(下のリンク)を見つけました。昨年の11月に英国競争・市場庁(CMA:日本の公正取引委員会に相当)のお役人が書いたものです。
で、その内容はというと、英国企業の半分弱は談合は悪いこととは思っていません。皆さん注意しましょうね...以降、基本事項の説明記述連々(日本の購買担当者は皆知っているようなことばかり)。
イギリス企業、購買しても大丈夫ですかぁ!!
以下、最初の方を訳してみます。
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入札談合は、サプライヤーが入札手続き中に結託し、買い手の利得を減らして、サプライヤー側の利幅を確保することで発生する。

購買担当者が憂慮すべきは、カナダから、ドイツ、日本と世界中の公共入札で談合のカルテルがあるということだ。同様に、英国企業の4割以上が入札談合が非合法だとわかっていない。

入札談合には様々な種類がある。サプライヤーが順番に最低価格を入札する輪番入札。サプライヤーが入札しない/させない入札抑圧。わざわざ高額入札して「公正」価格をわからなくする価格隠蔽など。これらはすべて非合法である。

故意に入札に負けるのは、理不尽に思えるかもしれない。だが、このような「損失」は様々に補える。例えば、落札者は「競争相手」を後程下請けに雇うこともできる。高値落札は、勝ち負けの両者の得になっている。損をするのは買い手の方だ。

調査によると、カルテルがあると平均1~2割に高値になるという。ある場合には、数値が極端に大きくなることもある。時には7割高になることもある。では、購買担当者は、自身および自社をどのように守ったら良いのだろうか?

用心深くならなければならない。入札談合は、購入物が標準品かつ単純で、市場に少数の買い手と売り手しかいないときに起こりやすい。さらに、需要減退の利益低下に参加企業たちが見舞われていて、かつ新規参入者がいない場合にも起こりやすい。サプライヤーが推奨(プリファード)サプライヤーリストに掲載され続けるには入札しておかねばと感じている場合も問題である。(後略)

英国企業の4割以上が談合が悪いとは思っていません、と英政府のお役人がきっぱり #COBUY...

Posted by It's購買系 on 2016年1月19日